肌体力4:ハリや弾力をつかさどる「線維芽細胞」に活力を!うるおいの元であるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す!

肌のハリや弾力を保っているのは、真皮にあるコラーゲンやエラスチン、そしてヒアルロン酸などの各組織です。これらが生き生きとしていることで肌体力を保てているのです。この真皮の各組織を生成しているのは、線維芽細胞と呼ばれるものです。線維芽細胞に活力が備わっていることで、真皮の構造は健康な状態を維持できます。

今回は線維芽細胞の働きや、それを活発にする成分などについて見ていきます。

真皮の組織を生み出す線維芽細胞

真皮を構成する組織には、主に3つのものがあります。大半を占めているのはタンパク質の一種・コラーゲンであり、繊維状の束になって網目のように張り巡らされています。そのコラーゲンの束をまとめてつなぎ合わせているのが、エラスチンと呼ばれるタンパク質です。これも繊維状になっており、コラーゲンに絡まるようにして存在しています。そして、コラーゲンとエラスチンの間を埋めるようにしてヒアルロン酸などのゼリー状組織があります。

コラーゲンやエラスチンの構造によって肌は弾力を持ち、ヒアルロン酸の高い保水力でうるおいをキープしています。いわば、水分を含んだスポンジのようなものです。この各組織を生み出し、真皮の組織を正常に保つのが線維芽細胞です。線維芽細胞が活発に活動することで、肌はハリや弾力を持つことができるのです。

線維芽細胞の働きとは?

線維芽細胞は真皮の中にあり、自らの力でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出しています。これらの組織が古くなっても新たに真皮組織を生み出すことで、真皮の状態を健康で若々しくしているのです。

真皮組織が傷ついてしまった場合も、線維芽細胞が新たに組織を生み出すことで修復が可能です。古くなった真皮組織は線維芽細胞によって分解され、老廃物として血管の中に取り込まれます。

コラーゲンやエラスチンの網目構造を作り出すのも線維芽細胞です。肌の弾力はこれら繊維状のタンパク質が網目状に張り巡らされていることによって生まれます。コラーゲンの繊維を束ね、エラスチンでつなぎ合わせる構造を線維芽細胞が作り出すことで、弾力のあるスポンジのような真皮ができあがるのです。

さらに線維芽細胞は、自ら細胞分裂によって増えていきます。線維芽細胞自体も常に代謝を続けることで新しくなっていくのです。また、活発に活動する線維芽細胞が増えれば、その分真皮構造も新しく生まれ変わりやすくなるというわけです。

線維芽細胞が働かなくなると深刻なトラブルも

線維芽細胞が正常に働かなくなると、肌に深刻なトラブルをもたらしてしまいます。線維芽細胞が働かないということは、真皮を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が生成されなくなるということです。新たな真皮組織が生まれない状態では、組織はどんどん古くなっていき、衰えていくのです。

すると、表皮を支えることができなくなり、深いしわや肌全体のたるみといったトラブルが生じます。真皮組織の衰えによるしわやたるみは、表面的なスキンケアではなかなか改善することができません。また、弱ってしまった線維芽細胞を再度活性化させるのも難しいのです。

線維芽細胞が衰える原因としては、外的刺激では肌の乾燥や紫外線の影響が挙げられます。肌のバリア機能が崩れた状態では、乾燥しやすいと同時に紫外線などの刺激を受けやすくなります。それが真皮の中の線維芽細胞にまで影響し、働きを弱まらせてしまうのです。

内的刺激を見ると、加齢や生活習慣の乱れなどで発生した活性酸素による酸化も原因のひとつです。さまざまな要因で活性酸素は肌に蓄積し、線維芽細胞が活発に働くことを阻害してしまいます。酸化が肌の老化やトラブルを招くといわれますが、その理由には線維芽細胞の衰えもあるのです。

線維芽細胞を活発にするFGF(線維芽細胞増殖因子)とは?

線維芽細胞の増殖を助ける成分として、FGF(線維芽細胞増殖因子)と呼ばれるものが存在します。FGFには全部で23種類あるとされていますが、その中で美容成分として用いられているのがFGF-1(ヒトオリゴペプチド-13)です。化粧品に含まれるFGFとは、このFGF-1を指すことがほとんどです。

FGFはその受容体と結びつき、線維芽細胞が活動するように促します。すると自らを増殖させてコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成をより活発にするのです。さまざまな化粧品でしわやたるみが改善できなかったというときでも、FGFが配合されているものを使用すれば改善の余地があるといえます。

美容皮膚科では、FGFを肌に直接注射することでしわやたるみを改善する治療法が行われています。他の治療法で効果がなかったほうれい線や額のしわなど、深いしわにも高い効果があるとされているのです。

EGF(上皮成長因子)で肌を再生させる!

EGF(上皮成長因子)

FGFと合わせて用いたい美容成分がEGF(上皮成長因子)です。その名のとおり、上皮の成長や再生を活発にさせるもので、ヒトオリゴペプチド-1のことを指します。EGFは受容体と結びつくことで上皮の細胞を増やすように導きます。さらにその細胞を活性化させる機能も持っているのです。

上皮の細胞の活動が活発になれば、肌のターンオーバーが活性化されて常に新しい細胞が生まれるようになります。肌が損傷したときにも再生機能が働き、回復を早めることが期待できるのです。ニキビなどの炎症も抑え、治りが早くなるともいえます。さらに、メラニン色素によってしみなどの色素沈着ができてしまった場合にも、ターンオーバーを促すことで改善に導いてくれるのです。

こうして上皮の健康を保った状態なら、真皮内の線維芽細胞が外的刺激によって影響を受けることがなくなります。ターンオーバーを正常化できれば、肌のバリア機能も復活するためです。線維芽細胞の働きを守ることと、外的刺激から真皮組織を守ることの両方の機能を果たすEGFは、FGFとともに用いることで相乗効果を生み、さらに健康でハリと弾力のある肌を保てます。

FGF・EGFが配合された化粧品やサプリメント

FGFやEGFのいずれか、または両方含まれている化粧品も販売されています。これらの成分の配合量に関しては、一定量以上がなければ効果を発揮することができないとされています。そのため、効果が認められるラインを満たした化粧品を選ぶことが大切です。配合量の基準を満たした化粧品には認定シールが発行されるため、それを参考にして選ぶといいでしょう。ちなみに、FGFの基準量は1ml中に1.6μg、EGFは1ml中に0.1μgとされています。

FGFやEGFは、サプリメントでも取り入れることができます。これらの成分を含むサプリメントとしてはプラセンタがよく知られているものです。プラセンタは馬や豚などの動物の胎盤から生成した成分です。プラセンタにはFGFやEGFだけではなく、HGF(幹細胞増殖因子)やNGF(神経細胞成長因子)といった成分も含まれており、肌だけではなく体調を整える効果もあるとされています。

このように、化粧品やサプリメントでFGFやEGFを補えば、肌の細胞の活性化が期待され、線維芽細胞を活発にすることにつながります。線維芽細胞が働くようになれば、活力のある元気な肌を維持できるというわけです。

肌のハリや弾力を保つためには、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった各組織が健康な状態にあることが大切です。それをつかさどるのが線維芽細胞であり、肌の活力を作り出すカギは線維芽細胞にあるといってよいのです。

線維芽細胞の働きを活発にするFGFや、肌の細胞を新しくするEGFといった美容成分をうまく取り入れれば、線維芽細胞は真皮組織を成長・修復し、ハリや弾力を常に維持することができるようになります。


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